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【過去問解説】 都道府県組み合わせ(温泉・観光地) (令和4年出題)

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この出題パターンも旅行業務試験ではおなじみ、「同じ都道府県の組み合わせはどれか」です。
観光地や名物料理、祭りといった異なったジャンルのものを一致させるケースもあり、それぞれを正しく覚えていないとマッチできません。

令和4年 国内実務 問題10(1) 配点2点/100点

以下の設問の組合せについて、該当する答を、選択肢の中から1つ選びなさい。
次の温泉と観光地の組合せのうち、その所在地がすべて同じ都道府県にあるものはどれか。

選択肢ア.
作並温泉安比高原 - 五大堂

選択肢イ.
白浜温泉 - 養老の滝 - 道成寺

選択肢ウ.
湯西川温泉 - 霧降高原 - 輪王寺

選択肢エ.
蓮台寺温泉 - 石廊崎小田原城

 

 

それぞれ3箇所の観光地の所在地がわかっていないと正誤判定できないので、旅行業務試験でも結構シビアな問題の一つです。
「2つだけわかる」(あと1つがわからない)というのがあるともどかしいんですよね。

この問題の正解は選択肢ウ.で、この3つは栃木県の組み合わせです。

湯西川温泉(ゆにしがわおんせん)は栃木県日光市にありますが、鬼怒川温泉からさらに北西部の山間に入ったところにあり、かつては湯治場程度の賑わいでした。その後、鉄道(野岩鉄道線)の開通やアクセス道路の改善により観光客が手軽に訪れることができるようになりました。
霧降高原(きりふりこうげん)は同じ日光市ですが、日光駅の北方向位置に広がるリゾートレジャー地です。ニッコウキスゲが見られるハイキングコースや霧降の滝、キャンプ・ゴルフなどが楽しめます。
輪王寺(りんのうじ)も日光市にあって、世界遺産日光の社寺」の構成資産になっています。毎年4月2日に開催される修験道の祭事「強飯式」が有名です。


 

残りの選択肢も見てみましょう。

選択肢ア.は、安比高原だけが岩手県、他が宮城県という組み合わせです。
作並温泉(さくなみおんせん)は仙台市青葉区ですが、山形市山形県)間近といった位置です。秋保温泉(あきうおんせん)とともに"仙台の奥座敷"と呼ばれます。
安比高原(あっぴこうげん)は岩手県八幡平市にあるリゾートレジャー地です。テニス・ゴルフ・森林浴や冬のスキーなどが楽しめます。
五大堂(ごだいどう)は宮城県松島町にあります。"すかし橋"という橋を渡った小島に建つ仏堂で、実際には瑞巌寺(ずいがんじ)の一部です。

選択肢イ.は、養老の滝だけが岐阜県、他が和歌山県という組み合わせです。
白浜温泉(しらはまおんせん)は和歌山県南西部の白浜町にあります。歴史ある温泉でもありますが、パンダがいる「南紀白浜アドベンチャーワールド」のおかげで白浜地区の観光客が増加しました。
養老の滝(ようろうのたき)は岐阜県養老町にあり、同名の昔話(親孝行伝説)の舞台となったと言われる場所です。
道成寺(どうじょうじ)は和歌山県日高川町にある天台宗寺院です。能や歌舞伎の演目である「安珍清姫伝説」でも知られています。

選択肢エ.は小田原城が神奈川県、他が静岡県という組み合わせです。
蓮台寺温泉(れんだいじおんせん)は静岡県下田市ですが、周辺の温泉群と合わせて下田温泉と呼ばれることもあります。
石廊崎(いろうざき)は静岡県伊豆半島の南端にある岬のことです(南伊豆町)。先ほどの下田からほど近い距離にあります。
小田原城(おだわらじょう)は神奈川県小田原市にあります。豊臣秀吉の小田原攻めまで長らく北条氏の拠点となっていました。


 

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