【過去問解説】 都道府県組み合わせ(温泉・観光地) (令和3年出題)
旅行業務試験では定番の「同じ都道府県の組み合わせはどれか」問題です。
観光地・温泉・郷土料理・祭りなどそれぞれのジャンルで所在地を覚えていなければならず、この出題形式を苦手としている方は一定数いると聞いたこともあります。
令和3年 国内実務 問題9(1) 配点2点/100点
以下の設問の組合せについて、該当する答を、選択肢の中から1つ選びなさい。
次の温泉と観光地の組合せのうち、その所在地がすべて同じ都道府県にあるものはどれか。
選択肢ウ.
杖立温泉 - 宮之浦岳 - 西都原古墳群
選択肢エ.
東山温泉 - 蔵王山 - 大内宿
都道府県組み合わせ問題の中でも難問の"3つの組み合わせ"です。
2つだけわかっていても残りの1つに知らないものがあったりすると結構悩んだりします。
この問題の正解は選択肢ア.で、これらは青森県の組み合わせです。
浅虫温泉(あさむしおんせん)は青森市ですが、地図で見ると陸奥湾に突き出した三角形の半島の付け根にあるのがこの温泉地です。
青森の"奥座敷"としての位置付けの他、水族館や海水浴などのレジャーが楽しめる観光エリアでもあります。
岩木山(いわきさん)は弘前市の西方に位置する火山です。津軽富士とも呼ばれ山岳信仰の対象にもなっています。
登山の他にもスキーや近年では桜の植樹による並木道も知られるようになってきています。
弘前城は言わずとしれた弘前市の観光名所で、特に桜の時期(さくらまつり)は賑わいます。
2015年には石垣修理のために天守を曳家工事で移動させたことでも有名になりました。
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選択肢イ.は岡山県と香川県の組み合わせです。
奥津温泉(おくつおんせん)は岡山県鏡野町にあります。津山駅から北方へバスで1時間弱入ったところにあり、山間の秘湯といった趣があります。
鷲羽山(わしゅうざん)は同じく岡山県の倉敷市。瀬戸大橋架橋の頃から橋を一望できる展望スポットとして知名度が増していました。
一方で、金丸座(かなまるざ)は別名の"旧金毘羅大芝居"(きゅうこんぴらおおしばい)と呼んだ方がわかりやすいのですが、金刀比羅宮と同じ香川県琴平町にある日本最古と言われる芝居小屋です。
選択肢ウ.は九州どうしですが、熊本・鹿児島・宮崎県とバラバラです。
杖立温泉(つえたておんせん)は熊本県小国町にあります。湯治場としての歴史があり、日田駅からバスで南へ向かった場所にあります。
宮之浦岳(みやのうらだけ)は鹿児島県の屋久島中央にそびえる山です。有名な"縄文杉"もこの登山ルートの途中にあります。
西都原古墳群(さいとばるこふんぐん)は宮崎県西都市です。3世紀頃から7世紀頃にかけて築造された日本最大級の古墳群で国の特別史跡に指定されています。
選択肢エ.は福島県と山形県(?)の組み合わせです。
東山温泉(ひがしやまおんせん)は福島県会津若松市にあります。会津の"奥座敷"ですが市街地からも近いので日帰り温泉観光も含めて賑わいます。
蔵王山(ざおうさん)は樹氷で有名な山形県と宮城県にまたがる山をイメージする方が多いでしょう。正確にはここは"蔵王連峰"で、蔵王山と言い切ってしまうと正式には別の地域の山(福井県・愛知県など)を指してしまうのですが。
大内宿(おおうちじゅく)は福島県下郷町です。茅葺屋根の民家が建ち並ぶ旧宿場町で、先ほどの東山温泉からも比較的近い位置にあります。
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