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【過去問解説】 三朝温泉ほか (令和3年出題)

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この年の「観光地文章問題」は、昨今流行っている"愛称付き"空港から出題されました。
地方空港を中心に、各地の特色を取り入れた愛称を冠することで知名度や親しみを上げ、全国からの集客を果たすことを目的としています。

令和3年 国内実務 問題6(1) 配点2点/100点

次の文章を読み、以下の設問について該当する答を、選択肢の中から1つ選びなさい。
(注)作問の都合上、各空港の愛称名における所在地は省略している。
(例:出雲縁結び空港 → 縁結び空港)

国内の空港には、地域の特徴を印象付け人々に親しまれやすくすることなどを目的として、ユニークな愛称をつけたものも多い。
縁結びの神様で知られる(a)出雲大社に近いことから"縁結び空港"の愛称を持つ出雲空港や、タンチョウの生息する地域にふさわしく"たんちょう空港"の愛称をもつ 空港など、地域を代表する観光資源を表した愛称も多い。
他にも、地域にゆかりのある昔話にちなんだ(b)"桃太郎空港"や、この地域の方言で「新鮮な」を意味し地元の海産物をイメージさせる(c)"きときと空港"、地域の有名な祭りにちなんだ(d)"阿波おどり空港"など、ユニークな愛称は地域の観光資源を印象付けるのにも役立っている。

◎問題
下線(a)と同じ都道府県にある温泉地は、次のうちどれか。

選択肢ア. 三朝温泉
選択肢イ. 山代温泉
選択肢ウ. 温泉津温泉
選択肢エ. 湯の花温泉

 

 

正解は選択肢ウ.の温泉津温泉(ゆのつおんせん)です。aの出雲大社と同じ島根県で、日本海沿いに南西方向に向かった大田市にあります。
温泉津の街は元は港町として栄え、岩見銀の輸出も行っていました。このため、世界遺産石見銀山遺跡とその文化的景観」の構成資産にもなっています。
大きな観光ホテルや歓楽街は見当たらず、伝統的な日本旅館が建ち並ぶ温泉街です。

選択肢ア.の三朝温泉(みささおんせん)は鳥取県ほぼ中央の三朝町にあります。
皆生温泉(かいけおんせん)と並び鳥取県を代表する温泉地で、こちらも伝統的な和風旅館が多く、風情のある温泉街を形成しています。
ラジウムラドンの含有量が高く、世界有数の放射能泉としても知られています。

選択肢イ.の山代温泉(やましろおんせん)は石川県加賀市です。同市の片山津温泉山中温泉小松市粟津温泉らとともに加賀温泉郷とも呼ばれます。
かつては北陸最大級の温泉として集客を誇っていましたが、近年は少し陰りが見えるとも言われ、2023年度末の北陸新幹線加賀温泉駅開業による経済効果が期待されるところです。

選択肢エ.の湯の花温泉ゆのはなおんせん)は京都府亀岡市にあります。
京都市街からさほど遠くないため、京の奥座敷として親しまれています。
ちなみに、実は和歌山県古座川町にも同名の温泉があったのですが、そちらに唯一あった旅館が現在は営業していないので、温泉の利用はできなくなっています。


 

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