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【過去問解説】 旅行業法「旅行業務取扱管理者の証明書の提示」ほか (令和3年出題)

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旅行業務取扱管理者、外務員が所持する証明書に関する問題です。
いつかはこれらを持って活躍したいですね。

令和3年 法令 問題(13) 配点4点/100点

以下の設問について、該当する答を、選択肢の中から1つ選びなさい。
旅行業務取扱管理者の証明書の提示、外務員の証明書携帯等に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

選択肢ア.
外務員の証明書は、当該証明書を携帯する者がその所属する旅行業者等の営業所において、旅行者から提示を求められたときは、これを提示しなければならない。

選択肢イ.
旅行業者代理業者によって選任された旅行業務取扱管理者の証明書は、当該旅行業者代理業者の所属旅行業者が発行し、当該旅行業務取扱管理者に携帯させなければならない。

選択肢ウ.
外務員とは、勧誘員、販売員、外交員その他いかなる名称を有する者であるかを問わず、旅行業者等の役員又は使用人のうち、その営業所以外の場所でその旅行業者等のために旅行業務について取引を行う者をいう。

選択肢エ.
旅行業者等は、旅行者と旅行業務に関し契約を締結しようとするときは、取引条件の説明にあたり、当該旅行業者等の営業所において選任された旅行業務取扱管理者に旅行業務取扱管理者の証明書を提示させたうえで、これを行わせなければならない。

 

 

「旅行業務取扱管理者の証明書の提示」は旅行業法第12条の5の2、「外務員の証明書携帯等」は同第12条の6で規定されています。

この問題の正解(正しいもの)は選択肢ウ.です。

外務員とは、
・営業所以外の場所でその旅行業者等のために旅行業務について取引を行う
・その旅行業者の使用人はもちろん、役員である場合も含む
・実際には旅行業者によって勧誘員、販売員、外交員などの呼称を用いていてもよい
者のことを指します。要は、役員であろうがどのような役職であろうが、営業所以外の場所で旅行業務を取り扱うのであれば「外務員」の資格と証明書が必要なのです。

これ以外の選択肢はいずれも"誤り"です。

選択肢ア.は、外務員の証明書についての定めではなく、「旅行業務取扱管理者の証明書」に関する規定です。
旅行業務取扱管理者の証明書は、
・営業所内で用います
・旅行者から請求があった場合のみ提示します(常時提示しなくてもよい)

選択肢イ.は2つの点で誤っています。
・旅行業者代理業者の旅行業務取扱管理者の証明書は自社で発行する(所属旅行業者ではない)
・旅行業務取扱管理者の証明書は常時携帯しなくてもよい(前述の通り営業所内で必要時のみ提示)

選択肢エ.も"誤り"です。
・取引条件の説明は必ず旅行業務取扱管理者が行わなければいけないものではない(管理監督は必要だが他の従業員でもよい)
・旅行業務取扱管理者の証明書は常時提示しなくてもよい(再掲)

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