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【過去問解説】 近江町市場ほか (令和4年出題)

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今回は"市場"の選択問題です。観光旅行において"買物"(特にお土産)や"グルメ"(手軽な食べ歩き)はいわばマストアイテムであり、私も知人の旅行行程を組む際に必ず入れるおすすめスポットになっています。

令和4年 国内実務 問題6(6) 配点2点/100点

次の設問について、該当する答を、選択肢の中から1つ選びなさい。
江戸時代より加賀藩前田家の御膳所として、また市民の台所としてにぎわってきた金沢市中心部にあり、狭い小路を挟んで新鮮な食材を扱う店や地元のグルメを楽しめる飲食店が立ち並んでいる市場は、次のうちどれか。

選択肢ア. 近江町市場
選択肢イ. 黒門市場
選択肢ウ. 錦市場
選択肢エ. 二条市場

 

 

この問題では有名どころが集まったので、さほど苦労することはなかったかと思います。
もし仮に正解の選択肢がわからなくても、残り3つの所在地を知っていれば消去法で導けるからです。

正解は(設問の文章に当てはまるのは)選択肢ア.の近江町市場(おうみちょういちば)です。

名前に"近江"(滋賀県旧国名)が入っているので、金沢と結びつかなかった方ももしかしているのでは?
この市場が開かれた際に近江商人が関わっていたので"近江"の名が付いたとも言われています。(所説あり)
地域柄、生鮮食品(加賀野菜や鮮魚など)に強く、一方で飲食店や雑貨店まで幅広く取りそろえたほどよい配置になっています。
昔ながらの商店街に加え、再開発ビル「近江町いちば館」も加わり、観光客対応も充実しました。
北陸新幹線開業以降は金沢が注目される機会が多くなりました。「ひがし茶屋街」「21世紀美術館」など目にすることが多いので一緒に覚えておきましょう。


 

選択肢イ.の黒門市場(くろもんいちば)は大阪市中央区日本橋。"黒門"の由来は、かつてこの地にあった圓明寺(えんみょうじ)の山門が黒塗りだったことから来ているといわれています。
「食の宝庫」大阪を代表する市場で、生鮮食品全般を扱いますが、ふぐ・たこ・"粉もの"など大阪ならではのグルメも目を惹きます。
一時は外国人観光客による"インバウンド需要"で黒門市場がクローズアップされることが多くなりましたが、その後のコロナ禍で落ち着きを取り戻しました。

選択肢ウ.は錦市場(にしきいちば)。京都市中央区、中心街の一角に現れる華やかな色彩のアーケードに地元の方や観光客が吸い込まれていきます。
京都といえば「おばんざい」(惣菜)、漬物や乾物でも有名ですが、もちろん魚や京野菜など幅広く取り扱っており、京都由縁の食材はほぼ網羅していると言われます。
歴史は大変古く、一説には平安時代からと言われますが、時代の変遷に対応し、現代の旅行客にも親しまれています。


 

選択肢エ.の二条市場(にじょういちば)は札幌市中央区にあります。
何と言っても北海道産の海産物(カニ・サケ・ホッケ・ホタテ etc.)が一番で、同じ北海道の函館朝市と並ぶ有名スポットです。一方で、最近ではメロンやトウモロコシなど地元野菜も注目されるようになりました。
また、各店舗が装飾にこだわっているところも特徴的で、浮き球(漁具)照明や個性的な看板・のれんが観光客の目を楽しませてくれます。

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