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【過去問解説】  ラムサール条約登録地「琵琶湖」 (令和3年出題)

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日本最大の湖である琵琶湖は広大にも関わらず自然環境がよく維持され、観光でも栄えています。
ヒシクイコハクチョウ、カモなどが飛来する越冬地でもあることからラムサール条約の登録も果たしました。

令和3年 国内実務 問題7(3) 配点2点/100点

日本国内における世界遺産ラムサール条約・国立公園に関する以下の設問について、該当する答を、選択肢の中から1つ選びなさい。
ラムサール条約の登録地「琵琶湖」に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

選択肢ア.
滋賀県の面積の約6分の1を占める日本最大の淡水湖である。

選択肢イ.
弁才天を祀る宝厳寺がある嫁ヶ島が浮かんでいる。

選択肢ウ.
大津市堅田守山市の今浜を結ぶ琵琶湖大橋がかかっている。

選択肢エ.
湖で採れた魚を使った郷土料理「ふなずし」は滋賀県の名産品として知られている。

 

 

この問題の正解(誤っているもの)は選択肢イ.です。

琵琶湖の中には確かに宝厳寺(ほうごんじ)があり、そこでは弁才天が祀られています。ここまでは合っているのですが、その寺院があるのは竹生島(ちくぶじま)であって嫁ヶ島ではありません。竹生島無人島ですが、寺社や土産物屋があり、長浜など周辺各港から観光船で訪れることができます。
一方で、嫁ヶ島があるのは同じラムサール条約登録地である宍道湖島根県)です。


 

これ以外の選択肢はいずれも"正しい"です。

選択肢ア.について、日本最大であることは有名ですが、その面積が滋賀県の約6分の1であることは「意外と大きい」「意外と小さい」と人によって捉え方が違うようです。
一周すると約200キロあるそうですが、道路も鉄道も整備されており、サイクリングやドライブなど周回観光にも手軽です。

選択肢ウ.にある琵琶湖大橋は、琵琶湖南西端近くの狭隘部を結ぶ有料道路橋です。中間部では橋の下を船舶が通行できるように持ち上がっており、特徴的なフォルムになっています。

選択肢エ.も"正しい"です。
ふなずし」は現代で一般的な寿司(酢飯を用いた早ずし)とは異なり、古来からある"なれずし"の一種です。
琵琶湖産のニゴロブナを用い、塩漬けした上で米と漬け込み発酵させます。発酵食品ゆえ長期保存が可能で、当時の生活の知恵がいつしか地元の名産品となりました。


 

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