【過去問解説】 神庭の滝ほか (令和3年出題)
華麗であり荘厳でもある滝は人気の観光コースの一つになっています。
近年ではマイナスイオンやパワースポットの話題で取り上げられることも多くなりました。
令和3年 国内実務 問題5(8) 配点2点/100点
以下の設問について、該当する答を、選択肢の中から1つ選びなさい。
飛瀧神社の御神体として崇められ、別名「三筋の滝」とも呼ばれる滝で、ユネスコの世界遺産の一部にもなっている滝は、次のうちどれか。
選択肢ア. 神庭の滝
選択肢イ. 華厳ノ滝
選択肢ウ. 称名滝
選択肢エ. 那智の滝
正解(当てはまるもの)は選択肢エ.の那智の滝(なちのたき)です。
那智の滝および飛瀧神社(ひろうじんじゃ)があるのは和歌山県南東部の那智勝浦町です。なお、飛瀧神社には本殿や拝殿が無く、御神体である那智の滝を直接拝むスタイルの珍しい神社となっています。
構成資産になっている世界遺産は「紀伊山地の霊場と参詣道」。そちらでは「那智大滝」の名称で登録されています。近くにある青岸渡寺(せいがんとじ、同じく「紀伊山地の霊場と参詣道」構成資産)の三重塔と一緒に収まったスナップでも知られています。
選択肢ア.の神庭の滝(かんばのたき)は岡山県北部の真庭市にあります。
落差が110mある日本有数の滝で、滝の中央には水に逆らって上る姿に見える"鯉岩"があります。
滝の周辺には餌付けされた野猿が生息し、そちらが目当ての観光客も訪れます。
選択肢イ.の華厳ノ滝(けごんのたき)は栃木県日光市にあり、中禅寺湖から流れ出ています。「けごん」の名は東京浅草と日光を結ぶ東武鉄道特急の愛称にもなっています。
この滝を正面間近から見るには、有料エレベーターで滝つぼ近くの高さまで降り、そこの観瀑台から眺める方法が一般的です。
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選択肢ウ.の称名滝(しょうみょうだき)は富山県立山町にあり、四段構成ではありますが、落差350mは日本一とも言われます。
直接滝つぼ近くまで行ける観光ルートの他、ちらりとですが立山黒部アルペンルートの高原バスからも遠望できます。