【過去問解説】 観光モデルコース(盛岡駅発) (令和3年出題)
観光モデルコース問題の3問目、岩手県盛岡から秋田へ向かうコースです。
この近辺にはあちらもあったっけ? こちらに寄ってみては、などと空想も膨らみます。
令和3年 国内実務 問題8(3) 配点2点/100点
以下の設問の行程について、前後に最も近い観光地を、選択肢の中から1つ選んで"空欄"を埋め、モデルコースを完成させなさい。
選択肢ア. 榛名湖
選択肢イ. 十三湖
選択肢ウ. 田沢湖
選択肢エ. 十和田湖
このコースはたまたまかもしれませんがJR秋田新幹線のルートに概ね沿っています。なので、新幹線駅で見た地名も出てくるので、そちらに詳しい方にはラッキーだったかもしれません。
盛岡駅から秋田駅へは西の方向へ向かいます。
最初の立ち寄り地、つなぎ温泉(ちなみに漢字では"繋温泉"と書きます)のある場所はまだ盛岡市ですが、市街地からは西方に離れた小岩井農場にほど近い場所で山中のダム湖畔にあります。
平安末期の源義家の頃から伝わる(つなぎ温泉の語源となったのは、その源義家が愛馬をつないでいた"つなぎ石"だそうです)由緒ある温泉地で、以降現代に至るまで盛岡観光や商用訪問での奥座敷として親しまれています。
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さて、次は問題の"空欄"観光地です。先ほどの「秋田新幹線ヒント」でわかる方もいらっしゃるかと思いますが、ここに当てはまるのは選択肢ウ.の田沢湖(たざわこ)です。
田沢湖は秋田県側に入った仙北市にあります。円形に近い湖で、日本で最も深い(湖底の海抜は海面下174m!)ことでも知られています。
湖岸には辰子像が建っており、遊覧船やドライブ・キャンプ・サイクリングなどのレジャーで賑わう観光地です。
続いては"みちのくの小京都"角館(かくのだて)へ。市町村合併により田沢湖と同じ秋田県仙北市となりました。
今に残る歴史的な武家屋敷の街並みや川沿いの桜並木をゆっくり散策するのがよいでしょう。
一方で、選択肢ア.の榛名湖(はるなこ)は群馬県の高崎市・東吾妻町にまたがる湖です。と言っても位置は伊香保温泉の西側辺りにあります。
桜・水仙やゆうすげの花、紅葉など四季を通じて自然が楽しめ、ボート・ハイキング・ワカサギ釣りなどレジャーのメニューも盛りだくさんです。
選択肢イ.の十三湖(じゅうさんこ)は、青森県津軽半島の日本海側に位置する汽水湖です。なお、青森県には"青池"で有名な十二湖(じゅうにこ、青森県深浦町)が別にありますので、そちらと取り違えないようにしましょう。
十三湖はシジミ産地として知られ、また白鳥の渡来地としても有名です。
選択肢エ.の十和田湖(とわだこ)は青森県(十和田市)と秋田県(小坂町)にまたがります。
新緑や紅葉の時期に特に賑わいますが、十和田湖だけでなく流れ出る奥入瀬川に展開する奥入瀬渓流とのセット観光も人気があります。
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