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【過去問解説】 お水取りほか (令和3年出題)

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"愛称付き"空港問題の3問目はその都道府県の祭りと組み合わせられた出題でした。
祭り問題も毎年のように出ますが、開催地が問われる回と開催月が問われる回があるので両方覚えておきましょう。

令和3年 国内実務 問題6(3) 配点2点/100点

次の文章を読み、以下の設問について該当する答を、選択肢の中から1つ選びなさい。
(注)作問の都合上、各空港の愛称名における所在地は省略している。
(例:出雲縁結び空港 → 縁結び空港)

国内の空港には、地域の特徴を印象付け人々に親しまれやすくすることなどを目的として、ユニークな愛称をつけたものも多い。
縁結びの神様で知られる(a)出雲大社に近いことから"縁結び空港"の愛称を持つ出雲空港や、タンチョウの生息する地域にふさわしく"たんちょう空港"の愛称をもつ 空港など、地域を代表する観光資源を表した愛称も多い。
他にも、地域にゆかりのある昔話にちなんだ(b)"桃太郎空港"や、この地域の方言で「新鮮な」を意味し地元の海産物をイメージさせる(c)"きときと空港"、地域の有名な祭りにちなんだ(d)"阿波おどり空港"など、ユニークな愛称は地域の観光資源を印象付けるのにも役立っている。

◎問題
下線(b)と同じ都道府県で行われる代表的な祭りとして最も適当なものは、次のうちどれか。

選択肢ア. お水取り(修二会)
選択肢イ. 西大寺会陽
選択肢ウ. 山鹿灯籠まつり
選択肢エ. 玉取祭(玉せせり)

 

 

正解は選択肢イ.の西大寺会陽(さいだいじえよう)です。

まず、下線(b)の"桃太郎空港"の所在地ですが、これは岡山県にある岡山空港のことです。
かつての岡山空港(1988年まで)は岡山市の南側にありましたが、滑走路長が短かったため、岡山市北西に移転して現在に至ります。
岡山と言えば桃太郎、ということで空港の愛称もそうですが、JRの岡山駅前にある桃太郎像なども知られています。

西大寺」と言えば奈良にも有名な仏閣がありますが、ここでは「会陽」が行われるお寺なので岡山市のものを指します。
西大寺会陽は通称"裸祭り"と呼ばれる奇祭で、毎年2月の第3土曜日に開催されています。およそ数千人~数万人もの裸男が参集し、その年の幸福を手に入れることができるという宝木を奪い合います。

選択肢ア.のお水取り(おみずとり、修二会しゅにえ)は奈良市東大寺二月堂で毎年3月に開催されます。
春を告げる行事として知られており、本尊に供える香水を汲み上げることが"お水取り"の名の由来になっています。この行を勤める練行衆(れんぎょうしゅう)の道中を照らす明かりとして、大きな松明に火がともされる光景が印象的です。

選択肢ウ.の山鹿灯籠まつり(やまがとうろうまつり)は熊本県山鹿市、毎年8月に行われる祭りです。
山鹿温泉にある大宮神社と市内が会場となっており、"灯籠"は浴衣姿の女性が頭に掲げる金灯籠のことを指します。この女性たちが「よへほ節」という民謡に合わせて市内を練り歩きます。

選択肢エ.の玉取祭(玉せせり)は福岡市東区にある筥崎宮(はこざきぐう)で行われる祭りで、毎年1月3日に開催されます。
「玉せせり」の"せせり"とは、触れるとか競うという意味で、触れると悪事災難を逃れ幸運を授かるという玉を参加者(せり子)達が奪い合います。
元々は1年の吉凶を占う神事で、2つのせり子集団(陸側・浜側)のどちらが競り勝つかによって豊作か豊漁かが占われます。

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