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【過去問解説】 釧路空港ほか (令和3年出題)

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"愛称付き"空港問題の2問目です。
今回の選択肢はいずれも個性的な愛称を持っている空港なので記憶に残りやすいかと思います。

令和3年 国内実務 問題6(2) 配点2点/100点

次の文章を読み、以下の設問について該当する答を、選択肢の中から1つ選びなさい。
(注)作問の都合上、各空港の愛称名における所在地は省略している。
(例:出雲縁結び空港 → 縁結び空港)

国内の空港には、地域の特徴を印象付け人々に親しまれやすくすることなどを目的として、ユニークな愛称をつけたものも多い。
縁結びの神様で知られる(a)出雲大社に近いことから"縁結び空港"の愛称を持つ出雲空港や、タンチョウの生息する地域にふさわしく"たんちょう空港"の愛称をもつ 空港など、地域を代表する観光資源を表した愛称も多い。
他にも、地域にゆかりのある昔話にちなんだ(b)"桃太郎空港"や、この地域の方言で「新鮮な」を意味し地元の海産物をイメージさせる(c)"きときと空港"、地域の有名な祭りにちなんだ(d)"阿波おどり空港"など、ユニークな愛称は地域の観光資源を印象付けるのにも役立っている。

◎問題
  に入る地名として最も適当なものは、次のうちどれか。

選択肢ア. 釧路
選択肢イ. 能登
選択肢ウ. 庄内
選択肢エ. 但馬

 

 

正解は選択肢ア.の釧路(くしろ)空港です。

北海道東部(道東)を代表する空港の一つですね。
「タンチョウ」は丹頂鶴とも書かれる大型の鳥で、中国やロシアなどから北海道に飛来します。釧路湿原での生息が有名で、その名も"鶴居村"という地域などで冬季に観察することができます。
釧路空港に愛称(たんちょう釧路空港)が付いたのは2006年10月です。実際に前述の鶴が観察できるスポットも近郊にいくつかあり、その名に恥じない命名であると言えましょう。

選択肢イ.の能登(のと)空港は石川県輪島市にある地方空港で、「のと里山空港」を名乗ります。
愛称が付いたのは2014年の話で、世界農業遺産である「能登里山里海」や自動車道の「のと里山海道」などから"里山"の名がこの地域に根付いていたものと見られます。
航空路線は羽田便だけでひっそりとした感じですが、隣接して開設されている航空関連学校(日本航空学園輪島キャンパス)が彩を添えています。

選択肢ウ.の庄内(しょうない)空港は山形県酒田市にあり、「おいしい庄内空港」となっています。
"おいしい"は食べ物を連想しますが、企画者側の思惑は「食はもちろん、人情、自然、文化など、すべてがおいしい」だそうで、県内の庄内空港山形空港2つに同時に付けた意欲作です。
日本海側で新潟と秋田の中間にあり、新幹線から離れた地の空路は利便性が高くなっています。

選択肢エ.の但馬(たじま)空港は兵庫県豊岡市、「コウノトリ但馬空港」です。(正式には空港ではなく"飛行場")
ちなみに就航便(大阪伊丹~但馬)と並行するように走るJR西日本の特急も「こうのとり」を名乗ります。
滑走路長が短く、ジェット機が就航困難であることもあり、東京便の開設はなかなか実現しません。

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