旅行好きのための国内旅行業務取扱管理者ガイド

令和4年過去問解説 全問対応しました 「趣味は旅行です」から1ランク上を目指す方へ!

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令和4年国内旅行業務取扱管理者試験 合格基準発表・気になる合格率は?

9月4日(日)に実施された、本年度の国内旅行業務取扱管理者試験の合格発表が予定通り行われました。

まずは気になる合格者数・合格率から先に検証してみましょう。

令和四年  受験者  8,945 合格者 3,125 合格率 34.9%
令和三年  受験者 10,569 合格者 4,498 合格率 42.6%
令和二年  受験者 12,146 合格者 4,576 合格率 37.7%
令和元年  受験者 13,946 合格者 5,645 合格率 40.5%

今年の問題が難しかったことは知っていますから(自分でも受験者と同じ条件で解いてみましたので肌で感じています)合格率が下がることはある程度予想していましたがこれほどとは。。。
ここでは取り上げていませんが、「国内旅行実務」科目が免除される「免除A」区分の合格率がほぼ変わっていないことからも推察して、やはり「国内旅行実務」科目の難易度が相当に影響したものかと思われます。

ちなみに、ですが、合格率の操作自体は物理的にではありますが可能です。実は、国内旅行業務取扱管理者試験では「合格基準」が事前に発表されていないのです。
一般には「全ての科目で60点以上」と言われていますが、今年度試験でこれが正式発表されたのはまさに本日(合格発表日)であり、昨日時点までは「私は自己採点で59点だったけど、もしかしてチャンスあるかも」と一縷の望みを持っておられた方が少なからずいたのです。
ふたを開けてみれば結局例年通り(60点以上のまま)でしたね。実際に落ち込んだ合格率の数字を目の当たりにして、なんとかならんかったものかと思いますが、前例をつくりたくなかったのか、他に何か事情があるのか・・・

合格率以上に気になったのが、受験者数の減少です。ついに1万人を割りました。
ここ数年の話で言えば、コロナ禍影響も確かにありますが、それを含めて旅行業界の活気不足や人気薄の傾向が感じられるようで何とも言えません。
「全国旅行支援」はそれはそれでいいですよ。でも仮にそんなのに頼らずとも、旅行というものには元からの魅力や潜在的なニーズがあるので、いつかは以前の正常時に戻るはずなんです。そのときに備えて将来の担い手を育てておこうという発想にはならないんでしょうかね。
返す返すも合格基準はいじってみてほしかったなー ^^; 毎年やれということではもちろんなく、こういう前例を一回見せておくことで主催者サイドの包容力(受験者に対する応援姿勢)を示す効果もあったかと思いますが。あくまで個人の意見です。

ともあれ、結果は出ました。合格者の皆様、おめでとうございます。
今年は実らなかった皆様においても、気持ちが癒えたらぜひ次を目指してください。
当ブログにおいても、引き続き来年度受験予定の皆様に向けて情報発信を行ってまいります。
受験予定の無い「旅行好き」の方々においても雰囲気を味わっていってください。